我がオーディオ装置はオーデイオ・マニアが自慢する優秀録音のためではありません(別に悪い録音のマニアではないが。。。)。オーディオ自体その時代の記憶を再生するための装置ということが言えます。「静かにしなさい・・・」は、家庭持ちの悲哀をこめて、オーディオの篭城体制に入った筆者の体験記が切々と綴られています。。。。の前に断って置きたいのは 1)自称「音源マニア」である(ソース保有数はモノラル:ステレオ=1:1です) 2)業務用機材に目がない(自主録音も多少やらかします) 3)メインのスピーカーはシングルコーンが基本で4台を使い分けてます 4)なぜかJBL+AltecのPA用スピーカーをモノラルで組んで悦には入ってます。 5)映画、アニメも大好きである(70年代のテレビまんがに闘志を燃やしてます) という特異な面を持ってますので、その辺は割り引いて閲覧してください。 |
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静かにしなさい・・・
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【なんというか・・・情けない限りで】 ようやく我が家を新築した。しかしオーディオルームを作る経済的な余裕はない。そしてオーディオは居間の飾り物に…。こういうシナリオを辿る人は多いはずである。私もそういう境遇になるとは夢にも思わなかった。ということで、話題はパーソナルオーディオである。 かつての天使は小悪魔に・・・(ヘッドホンはゼンハイザー製HD595) 実際、私の唯一の婿入り道具ともいえるステレオ装置一式は、居間のテレビと共に「アンパンマン」の超高級再生装置に成り果てました。しかしこのままで黙っておられる私ではない。唯一確保した牙城たる書斎机から這い上がる様をご覧いただきませ。(ああ切ない・・・) 我がささやかな牙城 ページ最初へ 【再生装置】 ノートパソコン(Windows)でオーディオ再生というと、中途半端な印象を受ける人も多いかもしれない。iTuneなんてインストールして何になるの?・・・これはオーディオマニアの素朴な疑問である。たしかにiTuneはライブラリの整理にはもってこいだが、再生音はなんと言うか歯切れが悪い。まるで50年代のコロンビア音源のよう(といっても判んねぇか)。 再生機器のまとめ
これ以上の音を求める場合、CDドライブ、USB-DAC、ヘッドホンアンプ、果てはネットワーク・オーディオ・プレイヤーなど、ピンを求めればどこまでも行くだろう。しかし、現在のオーディオ資産を生かし切れない現状では、あまり背伸びしてもしょうがない。 ここからが私流の料理の仕方なのであるが、イコライザーとDSPの組み合わせで、更に中身を詰めてみる。イコライザーに関しては、Sennheizer社のHD595に合わせているため、参考に留めてほしい(例えばオーディオテクニカ社製のように元々プレゼンスの高い音では全く違うものになるだろう)。 イコライザーの設定例を以下に示す。(リンクは設定ファイルのダウンロード可)
DSPは最低限のものを入れている。イコライザーでボリュームアップするとピーク歪みが出るため、Advanced Limitterを掛けている。これは通常は内部ボリュームを-10dBで抑えて、リミッターがほとんど掛からないようにしてダイナミックを維持している。逆にボーカル曲などは、-3dBにしてリミッターを適度に効かせると、FM局で聴くような全体のボリューム感を上げる方法もとれる。一時期FMで毎日のようによく掛かったノラ・ジョーンズなど、実際のCDを聞くと薄っぺらい音でガッカリした人もいると思うが、これは放送局ではリミッターで適度にダイナミックスの平均化をした結果である。 また、頭内定位を緩和するためにBauer Sterephonic -to- binaural DSPを噛ましている。HD590はもともと頭内定位の違和感が少ない機種だが、これを使うと音響全体に一体感が生まれてくる。従来のバイノーラル・プロセッサーは周波数特性が変わってヘンテコなものも少なくなかったが、これは音質が自然である。 ページ最初へ 【秘密の花園】 以下に適用例のレビューを書くが、普段は大きな音では鳴らせないようなCDでもガンガン聴ける。これはパーソナル・オーディオの意外に良い面である。特にクセ者どもを集めて、隠微な楽しみにふけってみた。これだけ多彩な設定が、比較的容易に切り替えられるのは、とても便利である。
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